添乗員（ツアコン）になりたい方 添乗員になる方法や仕事について率直にお伝えしてみます [雑感]
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添乗員（ツアーコンダクター）になってみたい。添乗員にどうやったらなれるの？添乗員の仕事ってどんなことをするの？
よくご質問を受けます。ご興味がある方が多いようなので、このブログでも答えてみたいと思います。
【添乗員のなり方】
まず添乗員のなり方ですが、大きく分けて２つあります。
①旅行会社の社員になる
②添乗員派遣会社に登録する
①の「旅行会社の社員になる」方法は、気軽にはなれません。旅行会社は以前に比べて転職者を募集する業界になりつつありますが、新卒での募集が圧倒的に多い業界です。大学・短大在学中の就職活動中に旅行会社の内定を得る必要があります。一度、添乗員になってみたい、経験してみたいという人は、②の添乗員派遣会社に登録することをおすすめします。
一方で②の「添乗員派遣会社に登録する」方法は、結構気軽な気持ちで登録することが可能です。添乗員派遣会社は、（１）大手旅行会社の子会社であったり、（２）様々な旅行会社のツアーに派遣する独立系の会社であったりします。（１）、（２）であったとしても、随時募集しており、元気と笑顔をアピールできれば面接には簡単に通ると僕は思っています。
（新人の添乗員さんに求められる能力は、体力とお客様へのホスピタリティ、笑顔しかありません。ところが、派遣会社から派遣される添乗員さんの中にはホスピタリティも笑顔も感じられない方が派遣されてくることが少なくないから、面接も通りやすいんだろうなと思うのです。それゆえ、面接は簡単に通るんだろうと思うのですね。実際、添乗員さんも面接は簡単でしたとおっしゃってますしね。これは、国内旅行のツアーに関していうと、春や秋の行楽シーズンは慢性的に添乗員さんが不足しているからです。人手（添乗員）がいないと、集客できたツアーを出発させることができないからなんですね。）
ちなみに、新人添乗員がいきなり海外添乗に行くことはありません。そのため、最初は英語ができなくても全く問題がありませんよ。まずはバスツアー日帰り・一泊・飛行機・ＪＲと段階を踏んで経験を積んで、やっと海外に行くことになると思います。なお、海外添乗もアジア方面の場合は、日本語ペラペラの現地ガイドさんがしっかりアテンドしてくれるので、ここでもあまり英語は不要です。アジアをしばらく経験してから、やっと日本語を話せないガイドさんがアテンドする欧米などに添乗することになるのです。このタイミングでは、ある程度ホテルや観光で必要な英語の苦手意識は克服しておく必要があります。
つまり、海外ツアーの添乗員をすぐできると思って添乗員を目指すのは現実的ではないのでご注意ください。
さて、お住まいのエリアで添乗員募集と検索エンジンで検索してみると、大手旅行会社の名前や独立系添乗員派遣会社大手（旅行総研やジャパンホリデー）など様々な会社が募集していることがわかります。
大手旅行会社の子会社の場合は、当該旅行会社のツアーしか添乗できないのですが、添乗員として働きだす当初は特に体力的にきついのですが、同じ会社のツアーばかりなので早く慣れることができます。また、旅行会社の社員も、子会社から派遣されている添乗員に対しては、特に早く成長してほしい思いがあるので、社会人としてのマナーから丁寧に指導されます。ただし、アルバイトであっても採用時期は通年でないことが多いです。
一方で独立系添乗員派遣会社の場合は、今日はＪＴＢ、明日は阪急、明後日は読売という具合で様々な旅行会社のツアーの添乗に行くことができます。これは、旅行会社に就職したい学生さんであれば、各社の社風を肌身で感じることができるというメリットがあるのですが、各社の添乗方法も微妙に異なっていたりするので、慣れるまでは大変だと思います。また、大手子会社に比べて、より面接は通りやすいと思います。
添乗員は体力的・金銭的にはなかなかきついものがある（後述します）一方で、世界中を見ることができる仕事ということで人気があるそうです。そのため、毎年多くの新人添乗員さんにツアーに行っていただいています。学生さんから、４０代後半の新人さんも実際にいます。年齢的なものはあまりネックにならないですね。なってみたければ、まずは応募することをおすすめします。
【スタッフ登録できたら、どんな研修があるの】
添乗員として仕事をするためには、旅程管理主任者という資格が必要です。この資格は筆記試験と実務研修をパスする必要があります。このため、まずは、その資格をとるための筆記試験のための研修をおこないます。しかし、この研修なのですが、3日間ほどの基本的な座学と簡単なペーパーテストで、筆記試験はクリアできちゃいます。
次に実務研修ですが、添乗の経験を積むというものです。大体、ツアーに参加してサブ添乗員として有資格者添乗員の手伝いをする方法で経験を積む場合が多いです。
【添乗員の仕事って具体的にはどういうことをするの】
添乗員とは、旅程管理者のことをさします。旅程管理者とは、その名の通り旅程（ツアー）を管理する人の事をさします。旅程管理の業務内容は以下です。
１、あらかじめ旅行者と結んだ旅行計画に従ったサービスを提供するため、旅行開始前に必要な予約や手配を行います。
２、旅行計画に定められるサービスの内容の変更を必要とするような出来事が発生した場合、代替サービスの手配などの手続きその他の措置を行います。
３、旅行計画に従って、旅行者が同一の日程により行動できるように集合場所や時刻その他の事項に関する指示を行います。
ということなのですが、平たくいうと、ツアー当日に受付し、バスツアーであればドライバーと当日の交通状況の打ち合わせを行い、バスの座席表を作成し、再集合の都度、お客様が戻っているか確認し、各観光地での滞在時間を決め、トイレ休憩のタイミングをはかります。また、交通機関の遅延などで旅程を変更しなければならなくなった場合、その調整なども添乗員の仕事です。
観光施設において、お客様をご案内するとともに、入場券等の支払いを行います。宿泊施設に行ってはチェックインを代行します。（こういう仕事をひっくるめて、旅程管理業務といいます）
たくさん仕事があるように思われるかもしれませんが、トラブルがない限りは、正直難しい作業というのはないと思います。旅行会社が作成している添乗指示書をもとに作業するだけなので、すぐに慣れるような業務ばかりだと思います。正直、仕事を覚えるのが大変じゃないかという点で、心配する必要は全くないと思います。断言します。
【添乗員の大変な点】
『給与が安すぎる』『福利厚生が脆弱』という、低待遇に尽きると思います。たとえば、添乗1件につき10000円程度。ツアー出発前の打ち合わせ（２ｈ程度）とツアー当日の添乗業務、添乗後の報告資料作成（ツアー中にできるだけ作成しておきます）をすべて含めた金額です。
そして、『拘束時間』が長いです。添乗員になってしばらくのうちは、日帰りバスツアーや近場一泊ツアーが主になります。朝の待機開始時間は6時半、帰りは平気で21時になりますから、時給換算すると最低賃金未満です。
このような低待遇ですが、夢のある職場ということで多くの希望者が毎年新人さんが入ってくるので待遇はなかなか先々までよくはならないのでしょうね。また、旅行会社の価格競争が行きつくところまで行ってしまっているため、添乗員の待遇をよくする原資がないということも問題だとも思います。
【添乗員になって得られるいいこと】
役得がたくさんあります。
・お土産を立ち寄るホテルやお店からもらえます。また添乗員価格で安くで購入できます。
・観光地での自由時間に有料の観光施設に無料で見学させてもらえます。
・添乗中の食事代はかかりません。
・１年間しっかり添乗員のバイトをすると、自分が添乗したツアー代金は〇百万円に上ります。人によっては、一生分の旅行代金を浮かせたことになります。
と、たくさん役得を記載しましたが、一番得ることができる大切なものは、責任感と社交性だと思います。添乗員の仕事は、トラブルがなければ本当になんてことはない業務ばかりなのですが、時にはトラブルが生じます。
極端なことをいうと、お客様が観光地で亡くなってしまうこともあります。バスが観光地で故障して、数時間お客様と辺鄙な場所で台車を待つこともあります。お客様同士で喧嘩されてしまったり、時にはセクハラをするお客様もいます。
このようなとき、もちろん旅行会社に指示を仰ぐのですが、どのような指示だったとしても、指示をうけて直接お客様とやりとりするのは、添乗員です。時には自分よりも年齢が倍以上のお客様に対してお願いしたりすることもあります。クレームを直接受けることもあります。その時に、旅行会社を代表して応対するのはあなたしかいません。
この経験は本当に大きいと思います。責任感とは何ぞやを実感できると思います。
また社交性も身に付きます。老若男女たくさんの方々とお話しする機会に恵まれます。お客様とのやりとりに緊張するのは、初回の添乗にいくまでです。添乗にひとたびいけば、緊張が吹き飛ぶくらい多くのお客様とやり取りすることが多いです。
メリットやデメリットをたくさん書きましたが、短期間で経験するのであれば本当に良い人生経験ができると思います。ただし、一生添乗員で生きていきたいというのは、低待遇ということを考えるとなかなかおすすめできない業界です。
ご参考になれば大変幸いです。
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添乗員（ツアーコンダクター）になってみたい。添乗員にどうやったらなれるの？添乗員の仕事ってどんなことをするの？
よくご質問を受けます。ご興味がある方が多いようなので、このブログでも答えてみたいと思います。
【添乗員のなり方】
まず添乗員のなり方ですが、大きく分けて２つあります。
①旅行会社の社員になる
②添乗員派遣会社に登録する
①の「旅行会社の社員になる」方法は、気軽にはなれません。旅行会社は以前に比べて転職者を募集する業界になりつつありますが、新卒での募集が圧倒的に多い業界です。大学・短大在学中の就職活動中に旅行会社の内定を得る必要があります。一度、添乗員になってみたい、経験してみたいという人は、②の添乗員派遣会社に登録することをおすすめします。
一方で②の「添乗員派遣会社に登録する」方法は、結構気軽な気持ちで登録することが可能です。添乗員派遣会社は、（１）大手旅行会社の子会社であったり、（２）様々な旅行会社のツアーに派遣する独立系の会社であったりします。（１）、（２）であったとしても、随時募集しており、元気と笑顔をアピールできれば面接には簡単に通ると僕は思っています。
（新人の添乗員さんに求められる能力は、体力とお客様へのホスピタリティ、笑顔しかありません。ところが、派遣会社から派遣される添乗員さんの中にはホスピタリティも笑顔も感じられない方が派遣されてくることが少なくないから、面接も通りやすいんだろうなと思うのです。それゆえ、面接は簡単に通るんだろうと思うのですね。実際、添乗員さんも面接は簡単でしたとおっしゃってますしね。これは、国内旅行のツアーに関していうと、春や秋の行楽シーズンは慢性的に添乗員さんが不足しているからです。人手（添乗員）がいないと、集客できたツアーを出発させることができないからなんですね。）
ちなみに、新人添乗員がいきなり海外添乗に行くことはありません。そのため、最初は英語ができなくても全く問題がありませんよ。まずはバスツアー日帰り・一泊・飛行機・ＪＲと段階を踏んで経験を積んで、やっと海外に行くことになると思います。なお、海外添乗もアジア方面の場合は、日本語ペラペラの現地ガイドさんがしっかりアテンドしてくれるので、ここでもあまり英語は不要です。アジアをしばらく経験してから、やっと日本語を話せないガイドさんがアテンドする欧米などに添乗することになるのです。このタイミングでは、ある程度ホテルや観光で必要な英語の苦手意識は克服しておく必要があります。
つまり、海外ツアーの添乗員をすぐできると思って添乗員を目指すのは現実的ではないのでご注意ください。
さて、お住まいのエリアで添乗員募集と検索エンジンで検索してみると、大手旅行会社の名前や独立系添乗員派遣会社大手（旅行総研やジャパンホリデー）など様々な会社が募集していることがわかります。
大手旅行会社の子会社の場合は、当該旅行会社のツアーしか添乗できないのですが、添乗員として働きだす当初は特に体力的にきついのですが、同じ会社のツアーばかりなので早く慣れることができます。また、旅行会社の社員も、子会社から派遣されている添乗員に対しては、特に早く成長してほしい思いがあるので、社会人としてのマナーから丁寧に指導されます。ただし、アルバイトであっても採用時期は通年でないことが多いです。
一方で独立系添乗員派遣会社の場合は、今日はＪＴＢ、明日は阪急、明後日は読売という具合で様々な旅行会社のツアーの添乗に行くことができます。これは、旅行会社に就職したい学生さんであれば、各社の社風を肌身で感じることができるというメリットがあるのですが、各社の添乗方法も微妙に異なっていたりするので、慣れるまでは大変だと思います。また、大手子会社に比べて、より面接は通りやすいと思います。
添乗員は体力的・金銭的にはなかなかきついものがある（後述します）一方で、世界中を見ることができる仕事ということで人気があるそうです。そのため、毎年多くの新人添乗員さんにツアーに行っていただいています。学生さんから、４０代後半の新人さんも実際にいます。年齢的なものはあまりネックにならないですね。なってみたければ、まずは応募することをおすすめします。
【スタッフ登録できたら、どんな研修があるの】
添乗員として仕事をするためには、旅程管理主任者という資格が必要です。この資格は筆記試験と実務研修をパスする必要があります。このため、まずは、その資格をとるための筆記試験のための研修をおこないます。しかし、この研修なのですが、3日間ほどの基本的な座学と簡単なペーパーテストで、筆記試験はクリアできちゃいます。
次に実務研修ですが、添乗の経験を積むというものです。大体、ツアーに参加してサブ添乗員として有資格者添乗員の手伝いをする方法で経験を積む場合が多いです。
【添乗員の仕事って具体的にはどういうことをするの】
添乗員とは、旅程管理者のことをさします。旅程管理者とは、その名の通り旅程（ツアー）を管理する人の事をさします。旅程管理の業務内容は以下です。
１、あらかじめ旅行者と結んだ旅行計画に従ったサービスを提供するため、旅行開始前に必要な予約や手配を行います。
２、旅行計画に定められるサービスの内容の変更を必要とするような出来事が発生した場合、代替サービスの手配などの手続きその他の措置を行います。
３、旅行計画に従って、旅行者が同一の日程により行動できるように集合場所や時刻その他の事項に関する指示を行います。
ということなのですが、平たくいうと、ツアー当日に受付し、バスツアーであればドライバーと当日の交通状況の打ち合わせを行い、バスの座席表を作成し、再集合の都度、お客様が戻っているか確認し、各観光地での滞在時間を決め、トイレ休憩のタイミングをはかります。また、交通機関の遅延などで旅程を変更しなければならなくなった場合、その調整なども添乗員の仕事です。
観光施設において、お客様をご案内するとともに、入場券等の支払いを行います。宿泊施設に行ってはチェックインを代行します。（こういう仕事をひっくるめて、旅程管理業務といいます）
たくさん仕事があるように思われるかもしれませんが、トラブルがない限りは、正直難しい作業というのはないと思います。旅行会社が作成している添乗指示書をもとに作業するだけなので、すぐに慣れるような業務ばかりだと思います。正直、仕事を覚えるのが大変じゃないかという点で、心配する必要は全くないと思います。断言します。
【添乗員の大変な点】
『給与が安すぎる』『福利厚生が脆弱』という、低待遇に尽きると思います。たとえば、添乗1件につき10000円程度。ツアー出発前の打ち合わせ（２ｈ程度）とツアー当日の添乗業務、添乗後の報告資料作成（ツアー中にできるだけ作成しておきます）をすべて含めた金額です。
そして、『拘束時間』が長いです。添乗員になってしばらくのうちは、日帰りバスツアーや近場一泊ツアーが主になります。朝の待機開始時間は6時半、帰りは平気で21時になりますから、時給換算すると最低賃金未満です。
このような低待遇ですが、夢のある職場ということで多くの希望者が毎年新人さんが入ってくるので待遇はなかなか先々までよくはならないのでしょうね。また、旅行会社の価格競争が行きつくところまで行ってしまっているため、添乗員の待遇をよくする原資がないということも問題だとも思います。
【添乗員になって得られるいいこと】
役得がたくさんあります。
・お土産を立ち寄るホテルやお店からもらえます。また添乗員価格で安くで購入できます。
・観光地での自由時間に有料の観光施設に無料で見学させてもらえます。
・添乗中の食事代はかかりません。
・１年間しっかり添乗員のバイトをすると、自分が添乗したツアー代金は〇百万円に上ります。人によっては、一生分の旅行代金を浮かせたことになります。
と、たくさん役得を記載しましたが、一番得ることができる大切なものは、責任感と社交性だと思います。添乗員の仕事は、トラブルがなければ本当になんてことはない業務ばかりなのですが、時にはトラブルが生じます。
極端なことをいうと、お客様が観光地で亡くなってしまうこともあります。バスが観光地で故障して、数時間お客様と辺鄙な場所で台車を待つこともあります。お客様同士で喧嘩されてしまったり、時にはセクハラをするお客様もいます。
このようなとき、もちろん旅行会社に指示を仰ぐのですが、どのような指示だったとしても、指示をうけて直接お客様とやりとりするのは、添乗員です。時には自分よりも年齢が倍以上のお客様に対してお願いしたりすることもあります。クレームを直接受けることもあります。その時に、旅行会社を代表して応対するのはあなたしかいません。
この経験は本当に大きいと思います。責任感とは何ぞやを実感できると思います。
また社交性も身に付きます。老若男女たくさんの方々とお話しする機会に恵まれます。お客様とのやりとりに緊張するのは、初回の添乗にいくまでです。添乗にひとたびいけば、緊張が吹き飛ぶくらい多くのお客様とやり取りすることが多いです。
メリットやデメリットをたくさん書きましたが、短期間で経験するのであれば本当に良い人生経験ができると思います。ただし、一生添乗員で生きていきたいというのは、低待遇ということを考えるとなかなかおすすめできない業界です。
ご参考になれば大変幸いです。
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はじめまして
訪問とｎｉｃｅありがとうございます。
by ファルコ８４ (2016-07-25 08:43)